木偏に春と書いて…

木偏に春と書いて、「椿(つばき)」。
「椿」の学名はCamellia japonica(カメリア ジャポニカ)で、科名・属名はツバキ科ツバキ属です。
学名にジャポニカとあるように「椿」の原産国は日本です。
カメリアは、ヨーロッパにヤブツバキを初めて学術的に紹介したイエズス会の宣教師、ゲオルグ・ジョセフ・カメル氏に因んで名付けられました。
16世紀にヨーロッパに伝えられた「椿」は「日本・東洋の薔薇」としてもてはやされたのだとか。
実は、「椿」という漢字は「国字」です。
中国にも同じ「椿」という漢字がありますが、これはセンダン科のチャンチン(香椿)を指します。
「椿」の語源は、「艶葉木(つやはき)」「厚葉木(あつはき)」「光葉木(てるはき)」「寿葉木(つばき)」など、花よりも葉による説が殆どです。
日本では茶花として人気の「椿」、11月~1月頃までは固い蕾のものが使われます。
「椿」の一種である「侘助」は、花が小さく楚々としているので、開花したものが使われます。
そんな「椿」の別称は、「耐冬花(たいとうか)」。
冬の寒さの中、凛として咲く「椿」、花が付け根からポトリと落ちるので演技が悪いと言われますが、枯れた見苦しい姿を見せない潔い花でもありますねっ!

編集後記

「椿事(ちんじ)」という言葉があります。
日本では、珍事と同じで不意の出来事、変わった出来事という意味で使われていますが、「椿事」と書いて「珍事」の意とするのは、「樁事(とうじ)」の誤用と言われています。
木偏に、「春」ではなく、「舂」です。「日」ではなく、「臼(うす)」。
「椿」と「樁」は別字です。
そう言えば、「椿」の漢名(中国名)である「山茶花(さんさか)」が、いつの頃からかこのサザンカの名前として間違えて定着したのだとか。
うーん、どなたがいつお間違えになられたのやら^^;