新しい年を寿ぎ…

寿ぐ

「寿」に送り仮名「ぐ」で、「ことほぐ」と読みます。
「寿(ことほ)ぐ」とは、「祝福すること」や「お祝いの言葉を言うこと」を意味します。
「言(こと)祝(ほ)く」から生まれた語で、「言祝(ことほ)ぐ」とも書きます。
お祝いの言葉そのものを指すのではなく、相手を祝福することを指す動詞です。
名詞の「寿(ことほ)ぎ」が、「寿(ことぶき)」に変化したとようです。
「寿ぐ」は、単なる受験の合格や卒業のお祝いというよりは、新年、結婚、長寿のお祝い事に使われます。

「寿」という漢字の旧字体をご存知ですか?

「寿」の旧字体は「壽」です
常用漢字(新字体)の「寿」は「壽」の草書体によるものです。
「壽」の字義は、「年老いるまで生命が長く連なる」です。
長寿のお祝い、還暦・古稀・喜寿・米寿・白寿などのことを「寿賀」と言います。

いのちながし…

「寿」の常用漢字表における読みは「ジュ(音)」「ことぶき(訓)」だけですが、「ことほぐ」の他に常用外の読みに、「ス」「とし」「ひさしい」があります。
そして論語では…
「子曰。知者樂水。仁者樂山。知者動。仁者静。知者樂。仁者壽。」(論語:雍也第六の二十三)
書き下し文は、「子曰く、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し」で、意味は、「知者は、動く水を楽しみます。仁者は、動かない山を楽しみます。知者は活動し、仁者は静かです。知者は変化に適切に対処していくことを楽しみとし、仁者はすべてに安んじて齷齪(あくせく)しないので長生きします。」です。
「寿(いのちなが)し」いいですね♪

謹んで新春の寿ぎを申し上げます

余談ですが…

「寿府」って読めますか?
「寿府」は、スイスの都市ジュネーブの漢字表記です。
ジュネーブには現在、国連の欧州本部、世界保健機関(WHO)などの36の国際機関、約700の非政府組織(NGO)があります。
てっきり、スイスの首都はジュネーブと思いがちですが、スイスの首都はベルンです。