寒の入り

寒の入り

二十四節気の「小寒」の最初の日から、「大寒」の最後の日までを、「寒」または「寒中」「寒の内」といい、「寒の入り」は、「小寒」最初の日のことです。
「寒の明け」は、「寒」が終わった翌日の「立春」です。

寒中見舞い

「寒中見舞い」は、「寒の内」に出すのが、本来の慣わしです。
「年賀状」の代わりに「寒中見舞い」を送る場合は、「松の内」を過ぎてからが一般的です。
「松の内」は、江戸時代初期まではどの地域でも1月15日まででした。
ところが、1651年4月20日に徳川家光公が亡くなり、20日が「月命日」となり、「月命日に鏡開きというおめでたい行事をするのはよくない」といった理由から、鏡開きの日が11日に変更されると同時に、松の内の期間も「7日」までずれることになりました。
一般的には7日までとするところが多いようですが、現在も地域によっては15日までを松の内とするところもあるようです。
立春までに届くのであれば、「寒中見舞い」、もしも「立春」を過ぎるようであれば「余寒見舞い」になります。

寒四郎と寒九

「寒の入り」から4日目を「寒四郎」といい、麦作の豊凶を占う日とされ、晴れなら豊作、雨や雪なら凶作とされました。
「寒四郎」は、「天一太郎」「八専次郎」「土用三郎」とともに、農家の四厄日です。
「寒九」は「寒の入り」から9日目を指し、「寒四郎」とは逆に、この日が雨ならば豊作とされています。
この吉兆をもたらす雨は「寒九の雨」といい、冬の季語です。

4日目が晴れで、9日目が雨だといいですね~♪